もし全ての人が友達の世の中なら
こんばんわ、ペルです。昨日は大学の倫理の課題をしていました。その課題は「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)を読んで、テーマを取り出して、物語に即して考察するという仕方で読書感想文を書け。というものです。
大抵課題で読む必要がある本は堅苦しく、面白味が無いものが多いのですが、今回は違いました。話に引き込まれたと言えばいいのでしょうか、自分の語彙力では伝えられないのでamazonのカスタマーレビューを引用させていただきます。
この小説は1937年、即ち80年前に書かれた作品である。中学2年生である主人公のコペル君が日々の生活を通じて人生観を養う話だが、人間の核心を突いた内容故に、全くその価値は色褪せない。むしろ、歴史の雨風を耐えぬき、普遍的に支持され続けた事実がこの作品の価値を裏付け、年を経るごとに名著としての輝きが増してさえいる。生き方につき非常に考えさせられる作品であり、今の学生諸氏に限らず一読して頂きたい作品である。
物語の最後に主人公のコペル君がノートに記します。
僕は、全ての人がお互いに良い友達であるような、そういう世の中が来なければいけないと思います。人類は今まで進歩してきたのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。
すべてを悟った人が書いたような内容ですが、中学1年生です。来年中二病に襲われるであろう人とは思えません。この「良い友達」とは都合のよい友達ではなく、親友に近い意味です。全ての人が友達なら、皆自分のことだけでなく、他人のことも考えられるようになる、とコペル君は考えているのだと思います。この本が書かれたのが80年前ですが、現在SNSやyoutubeが普及し、全国の人と繋がったり、動画を見たりすることが出来ます。昨年大流行したPPAPもジャスティンビーバーがSNSで拡散したことにより広まりました。コペル君が望んでいる世界は80年の間で少なからず近づいています。ブログもいろんな人と繋がることが出来るツールだと思います。フィクションからノンフィクションになる可能性があります。実現するのが楽しみです。
すべての人が友達の世界
メリット
- ぼっちがいなくなる。(孤独死が無くなり、二人組作ってーの被害者が無くなる)
- 毎日が充実したものとなる
- 旅行などしたときに泊めさせてもらえる
- ポイ捨てが無くなる
- 犯罪が少なくなる。
- 北朝鮮等の脅威が無くなる
- 地球温暖化などの世界規模の問題を協力して解決できる。
- 皆英語を習得して全世界の人と会話できるように頑張る
- 貧しい国に援助などをして、格差を無くそうとする。
- 出会い系のサイトが無くなる
- 迷惑メールが無くなる。
- 困っている人がいればすぐに助けようとする
- 訪問客が怖くない
- 毎日仕事やバイトが楽しい
- 国会が超平和、与党と野党がめっちゃ仲良し
- 就活でお勧めの職業などを聞ける
- 様々な分野の知識を得られる
- ヒッチハイクでどこでも行ける
- バックパっカーでどこでも行ける
- お金に困ってたらすぐに助けてくれそう
- 次の人のことを考えてトイレットペーパーを三角のやつにしてくれてる
- 震災などに遭ったときは各国が助け合える
デメリット
- 挨拶の回数が尋常じゃない
- 葬式や結婚式が毎日のようにある
- 事故に遭った場合等に相手方に治療費を求めづらい
- 楽しくテレビ見てたのに緊急速報で友達が死んでしまったことを知ってしまう。
- 国会がたるむ
- 天皇や総理大臣の威厳が無くなる。
- 1人の時間が無い
- 新聞のお悔やみ欄が気になってしまう
- ツイッター等のSNSの更新速度が新幹線級
- LINEがずっと鳴りっぱなし
- どの職業についても楽な仕事は無いことを知ってしまう
- 友だちが多すぎて関係が気薄になってしまう。
- 友だちが多すぎて名前が覚えられない
- 面接の緊張感が無さ過ぎる
- 敬語の必要性を感じなくなる
- ホテルが潰れる
- バス、電車を使う人が少なくなる。
今考えついたのだけでも沢山出ました。良くも悪くも世の中が大きく変わることは避けられないでしょう。メリットもデメリットもありますが、安心して暮らせるようになるのはとてもうれしいことですね。個人的にはこんな世界もありかなと思います。しかしコペル君に聞きたい。友だちの葬式がダブルブッキングしてしまったときはどうすればいいのかを。